笠松山に大量のクマ棚、地元住民「異常な光景」

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[ 2010年 12月 4日 土曜日 13時39分 ]

 笠松山(飯田市北方、1320メートル)の里山付近でこのほど、クマが餌を食べた痕跡「クマ棚」が大量に見つかり、山に詳しい地元住民を驚かせている。住民たちは「笠松山にクマ棚があること自体珍しい。山の木の実が不作だったことを証明するような光景」と話している。

 クマ棚はクマがミズナラやコナラ、クリなどの木の枝先に付いた実を食べるため、折ってたぐり寄せた小枝が重なったもの。クマ棚が多い年は木の実が不作だとされる。

 笠松山のクマ棚は、里山の通称・細野地籍から登山道沿いにかけて大量に見つかり、先月末に登った住民は「登山道沿いだけで50カ所はある」と説明。樹皮にはクマが木に登る際に付いた爪跡が見られ、枝をすべて折られ、無残な姿になったナラもあるという。

 笠松山に毎年登っている北方の近藤純治さん(68)は「大平県民の森ではたまに見かけるが、笠松山では初めてみた。数がおびただしいことにびっくりした。あの光景は異常」と話した。

 県環境保全研究所の岸元良輔さんによると、クマは地面に落ちた実をよく食べるが、夏場から餌が少ない年は早く食べようと木に登り、県内で大量発生した2006年もよく見られたという。

 下伊那地方事務所林務課の調べでは、今年のクマ出没数は06年に次いで多く、夏場から急増。下伊那郡内の10月末までの目撃数は225件にのぼる。ドングリのなり具合はあまり良くないことが確認されている。

 同課では「冬眠の時季を迎え、そろそろ落ち着くころだが、山に入る場合はクマよけ用の鈴を持参して」と呼び掛けている。

  

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