飯伊連合猟友会(塩澤久一会長)はこのほど、養殖の日本キジ216羽を飯田下伊那各地の野山へ放った。同会を構成する8ブロックの代表が飯田市追手町の県飯田合同庁舎で割り当て分を受け取った後、各支部役員とともにそれぞれの地元へ放鳥し、繁殖を期待した。
狩猟解禁日を前に毎年実施。鳥類の保護と繁殖とともに、狩猟会員の育成に必要な狩猟鳥類の確保を目的としている。ことしも昨年と同じく大日本猟友会助成事業による112羽と、県補助の狩猟環境整備支援事業による104羽の計216羽を飯伊20数カ所で放った。
このうち、座光寺支部の横前穣支部長(67)は同市座光寺の鳥獣保護区で放鳥。ダンボール箱に入ったオスとメス2羽ずつが、開封と同時に野山へ飛び立った。
横前支部長は「昨年に放った区域では『キジが舞う姿が見られるようになった』との報告も受けている。タヌキや野良猫などの天敵は心配だが、負けずに生育し、1羽でも多く繁殖してくれるとうれしい」と願っていた。