育てたイモで焼酎造り、福祉施設と酒造会社が連携

地域の話題

[ 2010年 1月 29日 金曜日 15時48分 ]

 飯田養護学校(喬木村阿島)をはじめ上下伊那の障害者福祉施設が育てたサツマイモを使って、オリジナルの焼酎造りを行う計画がスタートした。施設や製造する喜久水酒造、酒販組合など関係者はこのほど、同校で初会合を開き、栽培・納品方法などについて協議。来年2月の完成を目指す。

 同校高等部が作業学習の一環として取り組み、毎年約200キロ以上を収穫するサツマイモ栽培について、社会参加を目的に昨年から検討。農芸班主任の嶋崎善文教諭らが喜久水酒造やNPO法人飯伊圏域障害者総合支援センターなどに打診して実現した。

 この日の会議には、生産者側から7施設や県伊那養護学校(伊那市)の関係者をはじめ、喜久水酒造、県酒販、伊那、飯田小売酒販組合などが出席。2004年から芋焼酎を手掛ける喜久水酒造の下沢政弥専務が芋焼酎の製造工程を映像で紹介すると「収穫量が少なければ割高になる。5トンぐらいを1つの枠として考えている」と要望。生イモ1キロあたり50円で買い取る考えも示した。

 また栽培方法や納品方法について議論するなかで、イモを蒸す以外に焼いて製造するといった製造方法を提案する声もあった。今後は品種や作付面積について検討を進め、5月に苗植え、11月初旬に収穫して仕込み作業に入り、来年2月ごろの完成を目指す。

 嶋崎教諭は「生産者側と、加工・販売業者との相互の交流により、障害を持った人たちを地域により理解してもらう」と事業の意義を語り、「自分たちで作ったサツマイモで生産された製品が、地域のお店で販売されているという満足感には、いろいろな夢が広がる」と話した。同校の中塚賢一校長も「いろんな意味で地域の発展につながるのでは。趣旨にそえるような良い商品を造りたい」と期待を込めた。

  

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