茶臼山高原の植物調査に島根からボランティア

地域の話題

[ 2011年 5月 19日 木曜日 15時52分 ]

根羽に生態学研究者 島根県安来市の生態学研究者、廣江伸作さん(62)が今月から、根羽村の茶臼山高原に生息する高原植物の調査ボランティアを始めた。茶臼山高原両生類研究所(カエル館、熊谷聖秀館長)を拠点に3年を目安にした研究を行い、同館や村に貢献したいという。

 

 廣江さんは信州大学教育学部在学中に、生態研究室で1学年下だった熊谷さんと知り合い、戸隠や志賀高原で動植物の観察実習に明け暮れた。

 

 郷里島根での教員生活を終えると、北アルプス北部で高原植物の調査を再開。後進の研究、自然・環境教育に役立ててもらおうと報告書を発行した。

 

 茶臼山高原の植物調査は、カエル研究に身を投じるために教員を辞め、カエル館を開設した熊谷さんの熱意に共鳴して決意。「声をかけてくれた熊谷君の著書に『将来的には総合的な自然施設を目指したい』と書いてあったので、それなら私も協力しようと思った」という。

 

 役場近くの村営住宅を自費で借りた廣江さんは、助手を務める夫人とともに、6時間前後のフィールドワークを毎日のように展開している。

 

 根羽村側の茶臼山高原は「自然の宝庫で、特に湿原がすばらしい。タチカメバソウやシロバナエンレイソウの豊富さは感動的だし、ユリワサビなどの珍しい植物が多く、興味が尽きない」と廣江さん。「願ってもない調査環境を得た」と声を弾ませる。

 

 ただ「多くの人は何気なく見て通り過ぎ、熱心に見るのはごく一部のマニアというのはもったいなさ過ぎる。より多くの人にすばらしさを少しずつ認識してもらえば、高原の位置付けも違ったものになるはず」と指摘する。

 

   成果は3年後に発行予定の研究紀要での発表に留めず、一般にも分かりやすく紹介したい考えで、既に第1弾の植物画像ソフトを作った。

 

 熊谷さんは「廣江さんの協力は心強い。それぞれの専門分野を生かして取り組み、徐々にカエル館でも成果を紹介していきたい」と話している。

  

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