被爆アオギリに想い託し

地域の話題

[ 2020年 7月 4日 土曜日 13時59分 ]

 高森町の住民グループ「伝えたい想い アオギリにたくして」(山内智子代表)は4日、被爆アオギリ2世の種から育てた3世の苗の植え替え作業を行った。苗は会員15人でそれぞれ育て、秋には各地に植えて平和をつなぐ活動に役立てていく。

 山吹の丸山公園平和の丘の被爆アオギリ2世は、1993年に広島から譲り受け、95年に平和の丘に植えられた。昨年11月に町民有志と町教育委員会で種を取り、今年3月にプランターへ種をまいた。

 同会は3世の苗木を育てながら平和への思いを発信しようと結成し、町と協働で平和活動を展開。被爆アオギリ3世の育成のほか、長崎から贈られた被爆2世「とんご柿」など他の被爆木の手入れ、活用にも取り組んでいる。

 3月にまいた種は、芽を出し10~20センチほどの苗に成長。雨天のため、屋内での作業となったが、会員が手分けして鉢に植え替えた。

 代表の山内さん(44)は、広島市出身の被爆者3世。「広島では現在も差別を恐れて被爆者であることを隠している人が多い。遠く離れた地域でこうした活動があることは被爆者を勇気付けるはず」と話していた。

 同町は毎年、広島へ平和のバス派遣事業を行ってきたが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止に。町民で折り鶴を折って広島に届ける活動を展開する。

◎写真説明:被爆アオギリの植え替え作業

  

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