大型連休中も多彩なイベントが実施され、多くの親子連れらでにぎわう飯田市立動物園。このほど同園に加わった新しい仲間も、そのかわいらしい姿で来園者の笑顔を誘っている。
バードホールの一角にあるリス舎には、長野市の城山動物園から、昨年生まれた2頭の雄のニホンリスがやってきた。3月生まれで少し体が大きな一頭は、物怖じせず活発に獣舎の中を走り、7月生まれのもう一頭は、警戒心が強く少し引っ込み思案。仲良く遊んだり、エサを食べたりする姿がかわいらしい。
担当飼育員は、「ちょうど冬毛から夏毛に生え変わる時期で、おもしろい毛並みをしている。そんなところも楽しんでもらえれば。リスは馴染みが深い動物とはいえ、なかなかじっくり見る機会はないはず。耳や尻尾など、どんな形をしているのかあらためて観察してほしい」と話している。
パルマワラビー舎では、3月末に生まれた赤ちゃんが順調に成育し、母親の袋から出て単独行動を始めている。同園で生まれた2頭目のパルマワラビー。生後しばらくは母親の袋の中で成育するためなかなか姿を見せることがなかったが、近頃は母親から離れ、昨年7月に生まれた兄のフラペチーノと一緒に行動することが増えているという。
担当飼育員は「ようやくその姿を見られるようになったので、ぜひかわいらしい赤ちゃんワラビーを楽しんでもらいたい。母親の袋の中に頭を突っ込んでミルクを飲む様子も見られるかも」と呼び掛けている。