泰阜村で14日、「花・あじさいウオーキング」が開かれた。村内外、子供から高齢者まで約200人が参加。金野や稲伏戸などの地区内で鮮やかに咲くアジサイの花を楽しみ、地元住民との交流も深めた。
主催は同村の喫茶軽食「やまゆり」の店主清水茂喜さん(72)と妻の十三子さん(67)でつくる「花・あじさいの会」。1999年から県道1号沿いにアジサイを植え始め、これまで2キロ区間に約870株を定植して管理を続けている。
ウオーキング大会は見ごろを迎えた時期に公民館も共催して企画し、今年で12年目。第1回はスタッフも含め30人程度の参加だったが、豊かな自然を満喫できると口コミで広がり村を代表するイベントになった。
スタート前には元ソウル五輪競歩代表で豊丘村の酒井浩文さんによるウオーキング講座を開催。金野生活改善センターを出発すると、県道沿いに咲くアジサイを観賞しながら高町や稲伏戸あじさい園に足を運んだ。全長6キロのコースを歩き終えると豚汁が振舞われ、参加者全員に苗木や切り花がプレゼントされた。
毎週日曜日に信州スカイパーク(松本市)を歩いているという「信州スカイウォーク・クラブ」はメンバー22人で参加。山形村の女性は「アジサイはきれいで、子どもが多く参加するところが魅力的。交流も楽しく、キュウリがとてもおいしい」と笑顔だった。
一昨年から500円の協力金で大会記念バッジの配布を始めた清水さん。思い出に残る大会を目指し「15回までは頑張りたい」と話した。