豊丘村神稲の佐原地区にある「大平(おおひら)しょうぶ園」でハナショウブが見頃を迎えている。濃い紫やピンクに近い色、白、黄色など色とりどりの花が咲き乱れている。
岡谷市の唐沢通子さん(83)が、夫の修治さんとともに20アールに1000株以上を育ててきた。昨年修治さんが88歳で亡くなったが、通子さんと近隣在住の家族や親戚、地域住民の協力で草刈りなどの管理を続ける。
通子さんは「草刈りがあれば手伝うよと周りの方がいつも声を掛けてくれる。植え替えは難しいけれど、花を守っていきたい」と話した。
唐沢さん夫妻は佐原地区の出身だが、仕事の都合で約50年前に岡谷へ移住。定年退職後は佐原に通うようになり、荒廃した佐原の田畑に花を植え始めた。
ハナショウブをはじめアジサイ、ハス、桜などもあり春から秋までさまざまな花が楽しめる。見学などの問い合わせは村交流センターだいち(電話0265・34・2520)へ。
◎写真説明:咲き乱れる佐原のハナショウブ