豊丘村で松尾多勢子の胸像完成

地域の話題

[ 2011年 10月 28日 金曜日 9時42分 ]

 豊丘村に嫁いだ勤王家、松尾多勢子(1811―94年)の生誕200年を記念し、同村は多勢子のブロンズ像を作った。晩年のころの多勢子とされ、柔和な表情が特徴。11月9日に村保健センターで開く記念式典で除幕し、お披露目となる。

 多勢子は旧山本村(飯田市山本)生まれ。19歳で旧伴野村(豊丘村伴野)の松尾家に嫁いだ。7人の子を育て、52歳で単身上洛。尊皇攘夷運動に参加した。

 伝記に記載されていた写真をもとに多勢子のブロンズ像を探していた村はことし5月、多勢子の孫が嫁いだ岐阜県中津川市に、その複製があるのが分かった。石膏でできた胸像で保存状態は良い。所有者が村への寄贈を申し出たのを受け、村は複製をもとにブロンズ像の制作に移った。

 完成したブロンズ像は複製同様に高さ38センチ、横27センチ、奥行き20センチ。高さ1・4メートルの台座も仕上がり、25日にブロンズ像と台座を組み合わせた。制作費は台座を含め60万円。

 筒井良二教育長は「晩年の柔らかい表情が出ているすばらしい胸像。たくさんの人に見てもらい、生誕200年の節目に関心を寄せるきっかけになればうれしい」と話した。

 11月9日に開く記念式典では除幕式を行う。講演会もあり、東大名誉教授の宮地正人氏が「松尾多勢子と国学~飯田下伊那と中津川をめぐる夜明け前の世界~」と題し語る。午前10時から。聴講無料。

 また15日まで、村歴史民俗資料館で特別展を開き、完成したブロンズ像と間さん寄贈の石膏像を並べて展示するほか、多勢子にちなんだ本の販売もある。時間は午前9時から午後4時。問い合わせは村教育委員会(電話0265・35・9053)へ。

  

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