豊丘村の住民有志ら15人が13、14日、福島県南相馬市鹿島区を訪れ、村内産のサトイモなどを使った「里山汁」を仮設住宅2カ所で振る舞った。
被災地での炊き出しボランティアは昨年9月に続き4回目。
小池小草仮設住宅(88戸)と友伸グラウンド仮設住宅(128戸)の2カ所で行い、それぞれ250食分を提供。いずれも長い列ができた。「とってもおいしい」「安心して食べられる」などと感謝され、喜んで何度もおかわりする姿もあった。
村民から寄せられたもち米約120キロで作った餅を仮設住宅で配ったところ「大変喜ばれた」(住民有志)。また豊丘北小学校の5年生8人が授業の一環で米を販売したり、募金をしたりした義援金6万2000円を鹿島区役所長に手渡した。
参加した村職員の一人は「支援を待っているのを強く感じた。ことし9月に5回目を計画し、再び里山汁を届けたい」と話した。大雪の影響で、一行は豊丘村に戻るのが予定より1日遅れた。
里山汁は、毎年11月に開く「とよおかまつり」恒例の特大鍋。「豊丘産の食材をふんだんに使った温かい料理を避難している多くの人に味わってもらいたい」と、村や村商工会などでつくる「とよおかまつり実行委員会」が中心になって炊き出しを計画した。