赤門の改修工事一般見学会開く

地域の話題

[ 2010年 6月 23日 水曜日 8時22分 ]

 飯田市追手町の県飯田合同庁舎敷地内にある飯田城の遺構「桜丸御門」(通称・赤門)で19日、5月に始まった改修工事の一般見学会が開かれた。開場時間の約2時間内に90人ほどが来場。瓦をはずした屋根のこけら板ぶき、内部の造りなどを間近で観賞し、中世建築の趣や匠の伝統技術に触れた。

 大規模改修工事は25年ぶりで、竣工は8月末を予定。工事過程で1900(明治33)年の日付と大工の名が記された棟札が発見されており、下伊那地方事務所によると、現存する最も古い改修記録と見られる。

 見学会は午後1時半の開会時に50人以上が集まる盛況ぶり。参加者たちは工事用の足場を伝い、先着順に10人1組程度で赤門を巡回した。施工業者の「伊賀良木材」(同市中村)や工事監理委託業者の「信濃伝統建築研究所」(長野市)の関係者らがガイド役を務め、雨漏りで傷んだ屋根板、軒先の構造、切り妻部分の装飾などを解説した。

 同研究所の和田勝社長は「屋根棟の白い漆喰塗りの下地に墨が残っており、以前は黒かったことも判明した」と指摘。「いつの時代にどのような修繕を施したかの記録も大切。できるだけ建築時の状態に忠実に再現できれば」と話した。

 老朽化した瓦と新規に用いる瓦の違いを確かめるコーナーも設け、来場者たちがそれぞれにハンマーを打ちつけ、新品の乾いた音と老朽瓦のにぶい音との違いを確かめた。

 飯田市座光寺の松下三国さんは「外観しか知らなかった赤門の内部を隅々まで間近で見学でき、とてもうれしい」と笑顔を見せ「専門的なことはよく分からなくても、随所に歴代の職人たちの技を感じることができた」と話していた。

 この日は県建築士会飯伊支部の会員ら約30人も足を運び、切妻そりや垂木、軒など、構造の一つひとつをじっくりと観察。専門的な見地を交えて仲間同士で感心したり、意見を交わしたりしていた。

  

関連の注目記事

powered by weblio


  

こちらの記事もどうぞ(広告を含む)

     







記事の検索はこちらから
















スポンサーリンク


南信州電子版購読

ふるさと納税でもらえる 南信州新聞 ふるさと納税でもらえる 南信州新聞