元旦の1日早朝、飯田市鈴加町の郵便事業会社飯田支店(高野達夫支店長)で年賀状の配達出発式が開かれ、自転車やオートバイのハンドルをにぎった社員やアルバイトの高校生ら約100人が元気良く発進した。飯田下伊那地域の郵便局では、この日のうちに昨年を7万通上回る175万通を配達し、各家庭に温もりあふれる年始のあいさつ状を届けた。
初日の出の直前、配達用のバイクや自転車を並べた社員やアルバイトらが駐車場に集まり、出発式を開催した。
高野支店長は事故やミスの防止を呼び掛け、「安全、安心で正確に届けて」とあいさつ。合図に従い、自転車に乗り込んだ高校生が先陣を切って出発し、凍結した路面に注意しながら慎重にハンドルを操作して各家庭に向かった。
同支店によると、信越地域のことしの年賀状の取り扱い量は前年比229万通減の6766万通を見込む。民営化3年目で作業の効率化も進み、元旦の配達数は大幅にアップしているという。
飯伊全域では、正月期間中に昨年並みの500万通余を配達する予定で、配送業務にかかわるスタッフは社員と高校生を合わせ380人に上る。