飯田市鼎を拠点に野外保育を行う森のようちえん「野あそび保育みっけ」(内田幸一園長)は、同市北方に取得した園舎の改修費用の一部をクラウドファンディング(インターネットによる資金調達手段)で募っている。改修は認定こども園に移行する必要条件で、今回の目標額は150万円。保護者が中心となって協力を求めている。
認定こども園への移行は「園の安定的な運営と、保護者の金銭的、時間的負担を軽減するため」(内田園長)に目指す方針。
認定されると補助が受けられるようになり、保育料が現在の6割程度の2万円台に引き下げられるほか、現在午後3時半までとしている基本保育時間を、スタッフの増員により1時間延ばせる見通しだという。
新園舎となる建物は北方の高台にある鉄骨平屋約400平方メートルの元飲食店で、認定こども園の基準を満たすために約700万円かけて保育室と調理室を整える。改修費が集まればすぐに着工し、年内に認定を申請する予定。
寄付金額は3000円から30万円までの5種類があり、新園舎への名前掲載などのお礼を用意している。
9日現在の支援総額は29万2000円で、目標額の19%。31日までに150万円以上集まった場合に成立となる。
同園は昨年、飯田市内で初めて「信州型自然保育認定園」の特化型として認められている。
詳細は園のホームページで。