飯田市上郷地区の「野底山森林公園さくら祭り」(同実行委員会主催)が24日、草木薫る同公園一帯で開かれた。地区内外から多くの家族連れが参加し、キッズや体験など6つのゾーンで多彩な催しを満喫した。
森の息吹を感じる季節に地域内外の交流の輪を広げようと、2年前から現行形式で開いており、3回目。前身は「野底山森林公園まつり」で、30回の節目に内容を刷新した。
ことしは10日が地区内の飯沼諏訪神社の御柱祭だったため、例年より1週間遅らせての開催。淡いピンクの色合いを残すヤマザクラとともに、芽吹き盛んな草木が来場者を出迎えた。
ゾーンは▽キッズ▽体験▽食▽学習・展示▽パフォーマンス▽マーケット―で区分。ツリークライミングや木工体験、環境学習クイズ、シイタケの駒打ちなど森林にちなんだ催しを提供した。
こいのぼりが飾られたパフォーマンスゾーンでは、和太鼓の演奏や黒田人形の上演などがあり、隣接する野だてとともに来場者にくつろぎのひとときを提供。風船と花の種、綿菓子のプレゼントもあり、子どもたちを喜ばせた。
食のコーナーには、五平餅や焼き鳥、豚汁など十数品目が並んだ。飯田女子高校の調理クラブは2種類の焼きもちを調理して販売。テントブースを離れ、来場者それぞれへの移動販売も試み、世代間の交流を楽しんでいた。