野生鳥獣被害対策チーム会議開く

地域の話題

[ 2012年 3月 9日 金曜日 11時17分 ]

 下伊那地方事務所や下伊那農業改良普及センターなど県の現地機関でつくる飯伊野生鳥獣被害対策チーム会議の本年度第2回が7日、飯田市追手町の県飯田合同庁舎であり、本年度の管内のニホンジカの総捕獲数は前年度並みの5000頭台にとどまり、目標の8171頭を下回る見通しが報告された。

 来年度の捕獲目標は本年度をさらに上回る8715頭のため、会議では「達成するには集中的かつ広域的捕獲体制の整備が必要」との認識を共有。各種の「捕獲隊」の編成を段階的に進め、捕獲を推進していく方針を決めた。

 1月末現在の「個体数調整」(有害駆除)によるニホンジカの捕獲数は前年度同期比24%増の計3337頭。前年度は「狩猟」分を含めて年間5285頭だったが、狩猟分の大幅な増加は見込めないため、同地事務所林務課は「年間の総捕獲数は前年度並みかやや上回る程度」としている。

 県の特定鳥獣保護管理計画では「農林業や自然を守るには緊急的な捕獲の促進が不可欠」として、本年度の捕獲目標を前年度の3220頭から8171頭へと大幅に引き上げた。同課は目標に届きそうにない要因として、捕獲計画の整備が遅れたことや猟友会員など捕獲の担い手の十分な確保が難しい現状を挙げた。

 そのため、新年度は捕獲体制の強化に注力する。地域住民がわなの見回りなどに協力する「集落等捕獲隊」は松川、高森、下條、売木、喬木の5町村が、雇用基金事業の「広域捕獲隊」は大鹿村が新年度の結成を検討中。非常勤市町村職員の対象鳥獣捕獲員を含める「捕獲実施隊」は高森、売木、天龍、豊丘、大鹿の5町村ですでに編成している。

 このほか、県は3月から6月までの4カ月間を「県下一斉メスジカ捕獲強化期間」とし、出産期前のメスジカを中心に捕獲を進める。下伊那地事所は管内の被害対策の強化に向け、関係機関の連絡調整会議の再編なども検討している。

  

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