金環日食好条件求め 和歌山大が高森で撮影

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[ 2012年 5月 23日 水曜日 15時37分 ]

 飯田下伊那地域では広い地域で青空が広がり、好条件で多数が観察した21日の金環日食―。小惑星探査機「はやぶさ」の帰還映像配信などに携わった和歌山大学宇宙教育研究所の尾九土正己教授のチームも、好条件を求めて来飯し、高森町からスーパーハイビジョンカメラを向けて超高精細映像での撮影に成功した。

 中心線が通った和歌山県串本町での撮影を検討して準備を進めていたが、前日夜の予報が「青空が広がるのは長野県南部と北関東」と限定的な予測をしたため、好条件を求めて急きょ変更。飯田市美術博物館のプラネタリウム映像制作に協力している経過から、「土地勘のある飯田で撮影することにした」(尾九土教授)という。

 前日夜のうちに飯伊入りし、懐中電灯を片手に撮影地を探し、交流している飯田市に相談。高森町牛牧の天白公園に決め、天体望遠鏡に高精細カメラを取り付け、レンズを太陽に向けた。

 撮影後、飯田市役所を訪れ、懇意にしている牧野光朗市長と懇談。金環になると雲が突如に消えた様子を伝えて「日食による気温の低下で山風が谷風に変わったのかもしれない。いい映像がとれた」と話した。

 尾九土教授は太陽のほか、日食によって暗くなっていく周囲の情景も撮影。飯伊でも再び金環状態が観察できる29年後の2041年に日食熱が盛り上がる際、「前回の日食時の様子として、地元のみなさんに見ていただければ」と話した。

 映像は資料として保存し、学内で上映するほか、高精細映像の上映が可能な飯田美術博物館のプラネタリウムでの上映も検討している。

  

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