発見のフィルム12日から上映 長姫野球部の全国制覇

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[ 2014年 7月 5日 土曜日 11時16分 ]

 1954(昭和29)年春の全国高校選抜野球大会で、旧飯田長姫高校の野球部が優勝した際に撮影されたフィルムが見つかった飯田市銀座のトキワ劇場(堀秀麿支配人)は、12―17日の6日間にわたり、この映像の上映会を開くことを決めた。1日3回上映する計画で、「多くの方に見てほしい」としている。

 見つかったのは映画用35ミリの無声フィルム。かつて同館が上映会をした記録があり、存在は知られていたが、行方が分からなくなっていた。

 保存状態は良好で、鮮明に投射できる。

 長さは10分超。甲子園球場での試合風景を伝えるニュース映像から始まり、ナインの帰省時に行われた市中パレードの様子が続く。

 飯田駅に到着したナインを大勢が取り囲む様子や、中心市街地で行われたパレード、旧飯田公民館で行われた報告会、日没後のちょうちん行列などが次々と映される。

 市民の熱狂ぶりは、場面場面で見て取れる。特に飯田駅や公民館でナインを取り囲む人、人、人の姿は圧巻。公民館前のシーンでは、現在の中部電力飯田営業所付近から知久町の交差点付近に至るまでの桜並木やりんご並木を市民らが埋め尽くしている。

 小さな大投手とたたえられた光沢毅さんの投球シーンや、小倉高校と戦った決勝、4回表の得点シーンなど貴重な映像も収められている。

 堀支配人の祖父で、トキワ劇場創始者の堀保麿さんが当時、専門家に撮影を依頼したものと見られる。

 同劇場が所有している映写機器で上映可能と分かったため、堀支配人が急きょ、公開することを決めた。かつての上映会と同じ雰囲気を味わってもらおうと、当時と同じ敷島艦行進曲を繰り返して流して上映するという。

 時間はいずれの日も午前11時、午後1時、3時からの3回で、無料。

 飯田の貴重な歴史の資料として、同館はデジタル化を含めた保存を望んでおり、上映会で協力金を募る計画。堀支配人は「短い映像だが、当時の町の様子も分かる貴重なフィルム。多くの方に足を運んでいただき、フィルムを後世に残すため、可能であればご協力を願いしたい」と話している。

  

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