長姫野球部全国制覇の映像発見 市中パレードなど収録か

地域の話題

[ 2014年 6月 24日 火曜日 12時37分 ]

 飯田下伊那地域では伝説として語り継がれている1954(昭和29)年の飯田長姫高校野球部による全国制覇に関連する記録を収めた映像フィルムが飯田市銀座のトキワ劇場、堀秀麿支配人宅から見つかった。大会後、優勝旗を掲げて帰省したナインを地元住民らが迎えた市中パレードの様子などが収録されていると見られる。存在が知られる中では唯一の映像資料だけに、関係者らから注目されている。

 見つかったのは、映画用35ミリの無声フィルム。保存状態は良好で、長さは20分―25分ほどと見られる。

 存在はかねてから知られていたが、行方が分からず、関係者らが探していた。

 堀さんの祖父で、トキワ劇場創始者の堀保麿さんが当時、専門家に撮影を依頼したものと見られる。誰が撮影し、どこで現像されたものなのかは分からないが、フィルムを収めていたケースには20世紀フォックスの名前や国際郵便のプリントがされていた。

 堀さんは対応した映写機器を所有しているものの、フィルムの損傷を極力抑えるため、映像の確認はまだしておらず、「飯田の貴重な歴史の資料になるので、何らかの形で映像をデジタル化し、保存してほしい」と願っている。

 54年、飯田長姫野球部は秋季北信越大会を初制覇して春の全国高校選抜野球大会に出場。初戦で優勝候補の浪華商業を下して勢いに乗り、準々決勝で高知商業を、準決勝で熊本工業を下すなど強豪を連破し、4月7日に行った小倉高校との決勝戦を制し、全国優勝した。

 飯田ではナインを迎えるちょうちん行列が行われ、多数の市民が参加して熱狂した。当時の記録を収めた写真は残っているものの、映像資料はなかった。

 一報を受けた飯田OIDE長姫高校野球部OB会の斉藤尚武会長は「大変に貴重な資料が残っていてうれしい。大切な歴史なので、しっかり保管できるようなことを考えていけたら」と話していた。

 ことしは同大会から60周年の節目。当時の優勝ナインらが立ち上げた実行委員会は29日、同市三日市場の飯田県営球場に春の全国準優勝校、大阪履正社高校を迎えて招待試合を開く。

  

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