長生花園で最後の植え込み作業

地域の話題

[ 2019年 10月 30日 水曜日 16時29分 ]

 飯田市中村の県道時又中村線沿いに数百メートルにわたって整備された花壇「長生花園」で27日、地元住民と旭ケ丘中生計約90人が花の植え込み作業を行った。花壇を管理する運営委員会(渡辺博会長)は本年度末の解散を決めており、これが最後の植栽。参加者らは色とりどりの花を植えるとともに、解散の要因となった地元自治会が抱える問題について考えた。

 委員会は上中村と中平の自治会メンバーでつくる。2005年に「信州ふるさとの道ふれあい事業(アダプトシステム)」を県と締結し、当時の老人クラブの活動を引き継ぐ形で花壇の維持管理を行ってきた。

 発足から15年が経過して運営委員の高齢化が進み、委員を出す自治会の入会者が減少、脱退者が増加していることから、大規模な花壇の維持管理は難しいと判断。来年3月末をもって解散する。

 花壇は花が枯れる来年6月ごろまで管理し、土地を所有する県に返却。今後の活用方法は未定という。

 この日の作業は、地域の未来を担う子どもたちに、各地の自治会が抱える「自治会離れ」の問題を知ってもらおうと企画。地元旭ケ丘中でボランティアを募ったところ、3年生を中心に55人が参加した。

 今回植えたのは、花壇の向かいに位置するアジア電子工業から提供された黄色、オレンジ、白のパンジー計3600株。生徒たちは住民から指導を受けながら作業を進めた。

 冬場に根が凍らないようやや深めに掘った穴に肥料を入れ、1つ1つ丁寧に花を植えていった。

 旭中3年の女子生徒(15)は「近くを通った時にきれいだなと思って見てたのでなくなるのは残念」と話し、真剣な表情で取り組んでいた。

 作業の合間には、委員が、進む自治会離れの現状を伝えた。自治会への加入を断られたり、高齢を理由に脱退する人が増え、伊賀良地区全体の加入率が6割を切っていることを知った男子生徒の一人(同)は「参加者に負担を掛けないような活動を考えていく必要があるのでは」と話した。

 ボランティアを企画した上中村と中平の両自治会役員は「これだけ生徒さんが参加してくれたことは大変心強く、地域の未来も明るい」と感謝。中平の長谷川宏司組合長は「自治会離れなどさまざまな問題も、将来子どもたちの力で解決することができるのでは」と期待を寄せた。

 参加者には後日、飯田建設事務所からボランティア活動証明書が贈られる。

◎写真説明:長生花園で最後の花植え

  

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