阿南町  佐々木町長と農家交流会~中山間地の農業考える~

地域の話題

[ 2014年 3月 18日 火曜日 15時19分 ]

 下伊那南部町村の農業者らによる農家交流会は15日、阿南町富草のかじかの湯で開いた。若手からベテランまでの農家ら25人が参加し、佐々木暢生阿南町長との懇談会や焼き肉での交流会などを行い、中山間地の農業のこれからについて考えた。

 同交流会は、農家による実行委員会が主催し、下伊那農業改良普及センター、地域おこし協力隊の協力で行われた。懇談会では、佐々木町長が同町のふるさと納税による阿南産米の贈呈事業、合同会社新川阿南食品、信州アトムなどの事業を語りながら中山間地の農業の現状と今後について語った。

 佐々木町長は、米の消費量が年々減少し、外国から安い産物が入るようになって、第一次産業の農林業が不安な状況になっており、中山間地から若者の流出が続いている現状を説明。信州アトムを立ち上げて、およりてファームや静鉄ストア向けの農産物出荷を始めた他、合同会社を立ち上げて雇用の場確保に動く取り組みを紹介した。

 生産設備の支援のため、町でパイプハウスを設けて3年間は無料で貸し出す事業を行っていると紹介。寄付相当額の米を進呈するふるさと納税では1億4000万円余の寄付があり、ことしはすでにパンフレットの申し込みが1万4000件寄せられているとし、米の確保が現在から課題になっていることを告げた。今後は、成功したふるさと納税を米だけでなく、大豆など他の産物へも波及効果を与える形式にしようと考えている旨説明した。

 意見交換では、農村の多面的機能の強化を目的とした国の新たな補助制度で「手続きが煩雑で見返りが少なく集落単位でやるのは難しい。町単位でうまくできる方向はないか」「TPPなど末端の農家の意見に反して国の施策が決まっていく。町も声を出して」などベテラン農家などからさまざまな意見が寄せられた。

 交流会を企画した採卵養鶏農家(24)は「予想以上に多くの方に来てもらってありがたい。同じ町内でも町長から直接話を聞く機会は少ないので、農政の方向を考える貴重な機会になった。今後の農業経営の参考にしていきたい」と話していた。

  

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