阿南町西条の国道151号沿いの谷間に早くもこいのぼりがお目見えし、まだ白く色づく南アルプスを背景に青空の中を優雅に泳いでいる。
こいのぼりは小中尾(こなこ)地区の住民グループ「すずめのお宿」が地域活性化の一環として15年以上前から取り組む恒例事業。今年は3月30日、谷の上に約100メートルほどのワイヤーを張り、大小約50匹のこいのぼりをつるした。
町内外の各家庭で飾られなくなったこいのぼりを集めて飾り付けたのが始まり。毎年同町で開かれる駅伝大会に花を添えている。
ここ数日は天候にも恵まれ、風にあおられて気持ち良さそうに泳ぐ姿に、道行く人も足を止めて見入っている。5月の中旬ごろまで設置する予定だ。
本年度からグループ代表に就任した小林三男代表(65)は「季節を感じ、心和む時間を味わってもらえれば」と話している。
◎写真説明:谷間に優雅に泳ぐこいのぼり(阿南町西条)