阿南町西条の国道151号沿いの谷間に、今年もこいのぼりがお目見えした。青空を背景に優雅に泳ぐ姿に、道行く人も足を止めて見入っている。
こいのぼりは小中尾地区の住民グループ「すずめのお宿」が地域活性化の一環として15年以上前から取り組む恒例事業。町内外の各家庭で飾られなくなったこいのぼりを提供してもらい、毎年同町で開かれる駅伝大会に花を添えている。
こいのぼりは同グループ10人で3月25日、約60匹を100メートルほどのワイヤを張ってつり上げた。ここ数日天候にも恵まれ、風にあおられて気持ち良さそうに泳いでいる。
こいのぼりは5月の大型連休明けまで設置する予定といい、木下宗寿代表(67)は「子どもを連れてきたり、車を止めて写真を撮る姿も見られるようになった。心和む時間になれば」と話している。