阿南町新野 「千石平輝きの会」設立 ワイン用ブドウ生産

地域の話題

[ 2016年 3月 28日 月曜日 13時53分 ]

 遊休農地を活用したワイン用ブドウの生産に乗り出す阿南町新野地区の住民らが、具体的な活動の中心となる組織「千石平輝きの会」を設立し、会長に道の駅「信州新野千石平」を経営する蔵の金田三千男社長が就いた。このほど、産地として有名な高山村角藤農園でせん定作業を実施して挿し木を譲り受け、5月に根付けを行って試験栽培を開始する予定だ。

 金田会長と以前から交流のあったマスターソムリエの髙野豊さんや、高山村の生産者佐藤宗一さんらの協力を得て昨夏から農園の視察、栽培説明会などを重ねてきた。

 これまでは発起人会を中心に有志の参加で取り組んできたが、本格的な試験栽培の着手を前に正式な会を立ち上げ、事業計画に沿って展開していく。14人の会員らは今後、試験栽培を行う農地約120アールを選定し、5月上旬から中旬に掛けて角藤農園から譲り受けた挿し木を使って根付けを行う。

 リニア中央新幹線や三遠南信道の開通を見据え、農業振興や若者定住につながる計画に主体性を持って取り組むとする同会。金田会長によると、これまで道の駅「信州新野千石平」で開催してきたワイン祭りを通じて知り合った東京、名古屋のワイン愛好家らが、今回のブドウ作りに参加したいと手を挙げているという。

 金田会長は「ワインに魅力を感じている都市部の人たちとも交流を図り、観光農園としての役割も果たせるものにしたい」と語るとともに、「見守ってくれる人たちのためにも100%成功させたい」と話している。

 佐藤さんによると、阿南町は新野地区の標高800メートルから北部地域までの同400メートルに位置し、ワイン用ブドウの栽培に適していることが分かった。昼夜の寒暖の差や水はけの良い土壌も高山村と似ている一方、年間降雨量が700―800ミリの同村に対し、阿南町は2000ミリ近くあることが懸念材料に挙がったが、高山村生産者の佐藤さんは「大丈夫」と太鼓判を押している。

  

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