阿南町新野の大村湖近くで赤ソバの花が見頃を迎え、青い空に緑の山々との美しいコントラストが見る人を楽しませている。
近くで手打ちそば屋を営む、大場満朗さん(75)=同町富草在住=が管理するほ場で、赤ソバの栽培は今年初めて。約20アールに広がる「赤いじゅうたん」はひときわ目を引き、観賞する地域住民やカメラマンに加え、たくさんのチョウやミツバチも誘っている。
売木村でソバを栽培し、店で提供する大場さん。新野でも栽培を始めるに当たり、「人の目を引くインパクトのある赤ソバをつくることで少しでも地域に人を呼び込み、活性化に貢献したい」と、赤ソバの栽培を決めた。
「花が咲いてからなかなか赤い色が濃くならずやきもきしていたが、ここに来て気温が下がったことで、ぐっときれいになった。今月の中旬ごろまで、見頃が続くと思う」と大場さん。「まだまだわずかなスペースだが、徐々に拡大し、多くの人に楽しんでいただける場所にしていけたら」と力を込める。
◎写真説明:見頃を迎えた赤ソバ