長い距離を季節により移動する大型のチョウ・アサギマダラが10日午前、阿智村保健センター横のミニ花壇に咲くフジバカマ(藤袴)に飛来する姿が確認された。
数年前ある新聞記事をヒントに同村の女性ボランティアグループ「楽しいをつくるサロン阿智」(石原朝子代表、13人)は、「アサギマダラの来る里」を目指して、いろいろな箇所にフジバカマの植栽をしている。
石原代表が自宅にフジバカマを植栽したのに続いて、駒場砂田のサロン阿智事務所脇や、清内路健康の森、村保健センターなどに合わせて百数十本を植栽。各会員も家などで数本ずつ植栽し、多くの飛来を待ちわびている。
アサギマダラは日本各地に生息し、秋に南西諸島や台湾に南下、春から夏に再び日本にやってくるとされる。秋の七草の一つ、フジバカマの匂いを好んで1000キロ以上の長距離を飛行するという。