阿智村「林地残材の可能性は」、地産地消検討の中間報告

地域の話題

[ 2011年 2月 10日 木曜日 15時25分 ]

 阿智村は8日夜、「地球温暖化を考える集い」を村コミュニティ館で開いた。おひさま進歩エネルギー社長の原亮弘さんの講演で、地球温暖化の現状について理解を深めたほか、間伐で残った低質材を使ったバイオマス(生物由来資源)事業の可能性について、村などとともに研究を進める同社から中間報告を聞いた。

 林地残材バイオマス事業化の検討は、経済産業省所管の独立行政法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」の補助金を活用して、村とおひさま進歩エネルギー、智里西製材クラブなど8団体と個人が策定委員となって協議、調査を進めており、近く最終報告をまとめる予定。

 中間報告では「残材で晩酌を」を合言葉に、地域ぐるみの残材収集システムを構築した高知県仁淀川町を視察、調査したおひさま進歩社員の谷口彰さんが、村の森林の現状と仁淀川町が展開する事業の特徴、導入の利点などについて説明した。

 仁淀川町は森林ボランティアを育てるNPO法人とともに、残材1トンを発電施設に持ち込めば現金と地域通貨券を支給する仕組みを作り、個人の軽トラックを使った収集を展開。ガスタービンによる発電の燃料として利用している。

 谷口さんは「当初は専門家から『個人による搬出は難しい』と指摘されたが、一定の収入を得る住民が増え、地域にとって欠かせない副収入になっている」などと報告。この方式にならう自治体が増えているという。

 全面積の約9割を森林が占める阿智村が導入する場合、高投資は避けて誰でも参加できる仕組みとし、バイオマスは旧校舎グラウンド、空き地に集め、チップやまきとして利用する案を示した。

 来場者からは、仁淀川町で支払われている対価の財源や、残材の需要見込みなどについて質問があった。

  

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