阿智村で「阿智駅を歩く・探るツアー」開く

地域の話題

[ 2009年 11月 2日 月曜日 17時56分 ]

 1300年前の奈良時代に「阿智駅」があったと推測される阿智村駒場、中関の遺跡とその周辺を散策する「阿智駅を歩く・探るツアー」が31日に行われた。村内や飯田市から参加した12人は、村文化財委員長の原治幸さん、学芸員の中里信之さんから解説を聞きながら、秋の散歩気分で歴史に触れた。

 ツアーは、同村智里の東山道園原ビジターセンター「はゝき木館」で10月から12月23日まで開かれている「万葉の神坂越え展―阿智駅と東山道を探る」の関連イベント。難解なことを面白く学ぶことで、郷土に対する理解を深めてもらおうと企画した。

 古代の駅は、東山道などの官道を通る使者が馬を乗り継いだほか、役人が宿泊したとされ、周辺には駅の業務を担う「駅子」が住む家「駅戸」や、駅を維持するために必要だった「駅田」があったと考えられる。

 この日のツアーでは、出土品や遺跡から駅家(駅舎)や駅戸、駅田、駅田があったと思われる木戸脇、関田、中関一帯を散策。参加者は、中里さんが学術的な視点から引き出す原さんの豊富な知識に耳を傾けつつ、奈良時代の阿智に思いをはせた。

 ツアーのコースには駒場の銭湯跡など寄り道的要素も盛り込まれ、近代・現代にまつわる貴重な情報も収集。解散後は有志でカツ丼を食べながら懇親した。

 村内在住の男性は「ここの生まれでないため、地域のことを勉強しようと参加した。知らなかったことや、徒歩でなければ気付かない発見もあり、とてもためになった」、清内路の男性は「阿智村民になったからには、東山道に詳しくなる必要がある。清内路は東山道と関係が深かったことを明らかにする講演が来月に控えているので、その予習にもなった」と話していた。

  

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