阿智村で戦時中のポスター公開、満蒙開拓歴史展に合わせ

地域の話題

[ 2010年 8月 26日 木曜日 15時15分 ]

 満蒙開拓歴史展の開催に合わせた戦時ポスター展が、阿智村の公民館図書室で開かれている。29日まで。

 同村駒場在住の原好文さんがこのほど村に寄託した戦中戦後のポスター103点の中から、村がランダムに選んだ実物10点を公開している。

 ポスターの内容は、国や長野県が国策に協力を求めるものが中心。「もっと働きもっと切り詰め 断じて360億を貯蓄せむ」「労務動員 集レ 輸出繊維工業へ」「羊毛供出たやすい愛国」「金を政府へ総動員」といったスローガンが大きく書かれ、戦意と協力姿勢を鼓舞している。

 「往(い)け若人! 北満の沃野へ」というスローガンのもと、満蒙開拓青少年の義勇軍を募った長野県発行のポスターは、満蒙開拓歴史展のパネル展に活用されている。

 いずれも役場庁舎に掲示するよう国などから送られたもので、GHQからは処分命令が下されたが、原さんの父親で旧会地村の村長を務めた故・原弘平さんが、後世に平和の尊さを伝えるため自宅に持ち帰り、保管していた。

 会場を訪れた人は「よくとってあった。総動員体制に巻き込まれる恐ろしさが伝わってくる」「実物が語るものはすごい」と話していた。

 村は寄託されたすべてのポスターを裏打ちして補強し、デジタル画像としても保存する予定。印刷した複製を貸し出す計画もある。

 村協働活動推進課は「年に1回程度のペースで公開していけたら」と話している。

  

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