阿智村と南木曽町で山菜文化研究会

地域の話題

[ 2011年 6月 7日 火曜日 9時05分 ]

 山菜を中心とした食文化の継承を目指す全国組織「山菜文化研究会」(会長=杉浦孝蔵東京農大名誉教授、会員約200人)は3日から5日まで、全国大会を阿智村清内路と木曽郡南木曽町で開いた。北は秋田、南は大分までの各地から86人が集まり、最終日は清内路で伝統料理の朴葉(ほおば)寿司、朴葉巻きの調理を体験した。

 清内路公民館で開いた調理体験には、中高年を中心とした65人が参加し、指導者役の住民とともに2品を調理。猪肉とタケノコ入りのみそ汁、コシアブラとウド、タラ、珍しいイワタバコのてんぷらとともに味わった。

 静岡県榛原郡の川根本町からの参加者(71)は、朴葉寿司について「山菜に限らずいろんなものが入っているので栄養的にバランスが良く、昔の人の知恵に感心した。味もさっぱりしていておいしい。作るのが楽しいのが一番の魅力」と笑顔。「このあたりは地形的に私の住む町と似ているからか、懐かしさを覚えた。参考になる暮らしの文化もあるので、これからも家族と一緒に通いたい」と話していた。

 初日の総会に続き、2日目に南木曽と清内路を散策した杉浦会長は、清内路の食文化と自然について「特に天然水を堪能した。漬物が多いことも印象的だった」と振り返った。

 岐阜と木曽地方、清内路に伝わる朴葉料理については「カシワの代わりに朴葉で餅を巻くというのは珍しく、おそらく全国でもここだけではないか」とし、「若い人が中心になって開発する新しい名物もいいが、まず従来のものを食べてみることが大事」と強調した。

 同研究会は、古くからある山菜の調理法を継承することで地域振興を図ろうと、新潟県魚沼郡の旧入広瀬村で「山菜共和国」の特命全権大使を務めた杉浦さんが立ち上げ、1999年から毎年各地で大会を開催。その土地の山菜文化に親しんでいる。

  

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