阿智村上中関の湯川で連日ホタルが飛び交っている。今年は雨が少なく気温が低かったこともあり、出現が遅かったが26日ごろから本格的に飛び交うようになった。7月上旬まで楽しめそうだ。
湯川は昔からホタルの名所として知られており、住民有志がホタルを守ろうと「湯川のホタルに親しむ会」(中島隆之代表)を結成し、繁殖用のビオトープを設置してエサになるカワニナを飼育するなど保護活動を続けている。
昨年は6月9日から数多くのホタルが見頃になったが、今年は上旬から中旬ごろにかけてはごく少数のホタルしか見えず、下旬になってようやく数多くのホタルが飛ぶようになってきた。
昨年設置したビオトープ周辺にも10匹程度のホタルが見られ、同会代表の中島さん(42)は「来年以降ここで増えていってほしい」と期待する。
昼神温泉旅館からも宿泊客がバス送迎で見学に訪れている。中島さんは「車のライトを点滅させたりしないようマナーを守って見学してもらえたら」と話していた。