ウオーキング記録を達成した人の名前を刻む「歩楽達人之碑(ほらくたつじんのひ)」がある阿智村園原で「東山道信濃比叡・年輪ウオーク」と刻銘式典が7日、開かれた。ことしは全国47都道府県完歩、地球1周4万キロ、美しい道500選など4つの記録に130人が名を刻み、神坂神社から昼神温泉まで10キロほどの道のりを歩きながら古東山道の歴史と自然を味わった。
達人碑は日本ウオーキング協会公認の記録達成モニュメント。東山道最大の難所で最澄ゆかりの信濃比叡一帯を、同じ碑のある比叡山延暦寺(滋賀県)に続くウオーキングのメッカにしようと、村や地元関係者の働きかけで2008年に建立した。
前日は昼神温泉に宿泊してウオーキング仲間と交流を深めた達成者らは、バスで園原の神坂神社へ移動。東山道の史跡が残る道のりを下りながら、信濃比叡広拯院へ到着すると、刻銘式典を行った。歩楽達人の碑に刻まれた自分の名前を確認し、伝教大使像の前で記念撮影。網掛山を見上げながら昼神温泉郷へと下っていった。
4つの記録全てに名を刻んだ神奈川県相模原市の男性(82)は「12年かけて記録を達成でき感動している。途中、手術を2回したが、ウオーキングをしているせいか回復が早いと医者に驚かれた」と喜んだ。
福岡県から参加した82歳の男性は「9年間で地球1周4万キロを達成した。毎年飯田市のウオーキングに訪れているので、このあたりの景色も見慣れている」と話していた。