阿智村清内路でいわき市民と交流会開く

地域の話題

[ 2012年 5月 1日 火曜日 9時32分 ]

 福島県いわき市浜通りの住民でつくるフォークグループ「いわき雑魚塾」の6人が29日、フォークシンガーの笠木透さんらとともに阿智村清内路を訪れ、自作曲の発表を通して東日本大震災の教訓を伝えた。

 いわき雑魚塾は、伝説的な野外コンサート「中津川フォークジャンボリー」を企画したことで知られる笠木さんが提唱する「フィールド・フォーク」の概念に共鳴するグループの一つ。子どもたちが通っていた保育園の保護者たちで十数年前に結成し、笠木さんの指導を受けながら地域に根ざした活動をしている。

 清内路で開かれたこの日の交流会は、震災を題材にしたアルバムを笠木さんとともに制作したいわき雑魚塾のメンバーが、笠木さんの清内路コンサートを企画したことのある樽沢和子さん(52)と大学時代のサークル仲間だった縁で実現。CDを通して互いに笠木さんと関わっていることを知り、笠木さんら14人が大型連休を利用して来村したのに合わせて開いた。

 笠木さんは「震災から1年が過ぎたが、この国がどうなっていくかを今考えておかなければ。大人の責任として、少しでもよい国になるよう努力したい。CDはそのために制作した」と意図を説明。「テレビからは悪臭や温度は伝わらない。一度は現場に行かないと」と呼び掛けた。

 浜通りに住むメンバーらも、がれきの山と化した光景、原発事故などをテーマにした切実な自作曲を発表。参加者の携帯電話が地震警報で一斉に鳴った際は緊張感が漂ったものの、地元の約30人と家庭料理を囲み、なごやかな時を過ごした。

 下清内路の男性(54)は「震災と原発事故のことは知っているつもりでいたが、歌を聴いてあらためて心に入ったように感じた」と話していた。

  

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