阿智村 憲法記念日に成人式

地域の話題

[ 2011年 5月 7日 土曜日 13時09分 ]

 憲法記念日の3日、阿智村の成人式が村コミュニティ館を主会場に開かれた。1990(平成2)年度生まれの対象者98人のうち72人が振り袖やスーツ、羽織はかま姿で出席。震災の発生で転換期を迎えた日本の今後に思いをはせながら、若葉のもえる郷里で成人の誓いをたてた。

 式典の冒頭では、震災犠牲者に黙とうを捧げた。村中央公民館の小野國明館長は「震災と原発事故で日本は今、未曽有の混乱の中にあり、今年の成人式は特別な意味を持つものになった」と切り出すと、「若い皆さんは国民の一人として何ができるか考え、積極的に行動する責務がある。現実をしっかり見つめ、国・地域づくりに努めて」と呼び掛けた。

 岡庭一雄村長も「震災と原発事故を乗り越え、大転換していかないと国民は豊かになれない。目指すべき姿は日本国憲法にしっかりと書かれている。崇高な理想のもと、新しい国づくりを進めてほしい」と期待を語った。

 新成人による宣誓、答辞に続き、中央公民館で開いた祝賀パーティーでは、旧友や恩師との再会を喜びながら、思い出話や近況報告に花を咲かせた。

 飯田市内の病院に勤める実行委員の一人は「式に出たことで、復興支援に協力したいという思いが強くなった。出席できない予定だった人たちとも会うことができ、充実した1日になった」と振り返った。

 同村の成人式は、荒廃した土地を緑豊かにすることで戦後の復興を図ろうと、1950(昭和25)年ころからこの時期に開催。記念植樹を中心とした式を開いていた。近年は「憲法記念日は新成人の門出にふさわしい」として、3日に固定している。

  

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