静岡県境で峠の国盗り綱引き合戦

地域の話題

[ 2012年 10月 30日 火曜日 9時20分 ]

 信州軍の飯田市南信濃と遠州軍の浜松市天竜区水窪の青年同士が領土の拡大をかけて綱引きで争う第26回「峠の国盗り綱引き合戦」が28日、長野・静岡県の県境にある兵越峠(ひょうこしとうげ・標高1168メートル)で開かれた。勝負後半に仕掛けた信州軍が、昨年の雪辱を果たそうと意気込む遠州軍を抑え、うれしい2連勝を飾った。領土はさらに1メートル遠州側に広がり、信州軍は通算成績を14勝12敗とした。

 陣羽織姿の牧野光朗飯田市長と鈴木康友浜松市長が先頭を切って応援するなか、三遠南信連携の充実を象徴するかのように、ことしは豊橋市の有安敬副市長が初めて行司を務めた。ルールも変更され、これまで3メートル引き込めば勝利だったのが1・5メートルに、選手も12人から10人に変更して実施。数百人の声援を受けて始まった3本勝負、1本目は互角の展開から一瞬の隙をついた信州軍が一気に綱を引き1分34秒で勝利した。場所を変えての2本目も勢いそのままに、スタミナを温存して後半戦に勝負を仕掛けた信州軍が強さを見せて勝負を決めた。

 昨年の勝利で浜松側に1メートル食い込んだ「国境」の看板は、さらに1メートル移動。牧野市長が木槌を使って笑顔で打ち込んだ。遠山郷支部の青年部長は「前半踏ん張れば必ず相手はばてる。残り30秒から仕掛けようと思っていたが、その前にいけた。一生懸命練習した成果が実り、来年も連覇を成し遂げたい」と振り返った。牧野市長は「三遠南信連携は今後に大変重要な役割を果たす。大勢の観客の皆さんにお礼を言いたい」と勝利を喜んだ。

 戦国大名の武田信玄が遠州攻略の際に進んだとされる同峠を舞台に、1987(昭和62)年、旧南信濃村と旧水窪町の両商工会が地域おこしイベントとして始まった同合戦。現在は飯田商工会議所遠山郷支部と天竜商工会青年部水窪支部が主催する。信州軍と遠州軍が互いの領土を1メートルずつ奪い合うのが特徴。

  

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