韓国の伝統食品研究事業所研修団が来日

地域の話題

[ 2010年 10月 15日 金曜日 9時20分 ]

 韓国の農林部が主催する韓国伝統食品研究事業所研修団が13日から来日して日本研修を行うなか、14日は飯田市上郷黒田の丸昌稲垣(稲垣紘一郎社長)に訪れ、木樽仕込み味噌蔵や直営店を見学した。

 同研修事業は、農食品産業の育成に関し、先進日本の政策事例及び推進状況を把握し、自国農食品産業育成・発展の技術やヒントを習得することが目的。視察団は17日までの4泊5日の日程で訪れ、みそ生産などに携わる社長や後継者などを中心とした教育生ら約40人が参加している。前日は山梨県のワイン工場を見学し、この日県内入りした一行は丸昌稲垣に訪れた。

 同社所有のみそ蔵や直営店の「稲垣来三郎匠」を見学。全国のみそ生産率40%を誇る信州みその説明をはじめ、熱を加えず自然の外気温で天然醸造する同社独自のみそを紹介すると、視察団は製造や保存方法、価格などについて積極的に質問した。

 視察を主催した韓国伝統食品研究事業所や地域アカデミーでは、農山漁村開発研究をはじめ、教育や研修などの事業を展開しており、なかでも農山漁村民の意識改革や新技術普及のための海外研修事業は農林水産省の指定機関として活動を進めている。

 今回の研修では、地域ブランド確立による農食品産業の販路開拓も狙いの一つで、父親が経営するみそ製造工場の後継者というぺ・チファンさん(30)は「日本のみそは韓国の伝統的なみそでなく、一般的なみそに近い。販売拡大に向け、日本の技術を習得したい」として、同社での2年間の研修を稲垣社長に申し入れた。稲垣社長も「熱心な姿に驚いた。日本の伝統食品が他国に広がっていくという意味でも、できる限りの情報提供はしたい」と話していた。

  

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