願い込めた折り鶴携え、高森、喬木で「広島平和のバス

地域の話題

[ 2016年 8月 5日 金曜日 16時13分 ]

高森町の出発式

 71年前の8月6日に原爆が投下された広島市で開かれる「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)に向け、高森町と喬木村で5日早朝、派遣団「広島平和のバス」の出発式があった。住民が平和への願いを込めた折り鶴を携え、バスで広島を目指した。

 高森町から派遣する「広島平和のバス」は1989(平成元)年に始まり28回目。ことしは小中学生23人を含む35人が参加した。

 出発式は午前6時すぎ、山吹の丸山公園「平和の丘」で行われ、平和の鐘を合図に黙とうした後、熊谷元尋町長は「戦後71年目で、100年の節目に向けて新たな一歩を踏み出す年。戦争の悲惨さ、命の大切さを学び、そこでの体験を高森町に持ち帰ってほしい」と述べ、広島市長宛てのメッセージを託した。

 団長の小平一博さんのあいさつに続き、団員を代表して高森南小6年の女子児童が「高森町に戻って他の人に伝えられるよう現地でしっかり勉強してきたい」と決意を表明。町民が折った3万8000羽の折り鶴が手渡されると、団員たちは表情を引き締めた。

 公園には多くの関係者が集まり、本島昭議長が激励の言葉。同町を拠点に活動するしなの風の子合唱団と一緒に「翼をください」を歌って団員を送り出した。

 一行は2泊3日の日程で広島を訪れ、広島平和記念式典に参加するほか原爆ドームや平和記念資料館を見学する。語り部の体験談を聞くなどして戦争の悲惨さ、被爆の恐ろしさ、命の尊さを学ぶ。

 町は1958(昭和33)年に「核兵器禁止」、翌年に「平和町宣言」、83年に「非核平和年宣言」を飯田下伊那でいち早く決議。2008年には広島市長が国連で提唱した「平和市長会議」に加盟するなど、平和への取り組みは積極的だ。10年には平和や非核への熱い思いを明文化した「平和へのかけはし条例」を成立させ、13年には毎年8月を町の「平和推進月間」と決めている。

  

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