飯伊で全国ナシ研究大会開く

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[ 2012年 7月 10日 火曜日 9時14分 ]

 全国のナシの生産者や関係者が一堂に会する第60回「全国ナシ研究大会」が5、6の両日、飯田下伊那地域を会場に開かれた。全国の33県から約900人が参加。講演や事例発表、産地視察などを通じて、優れた栽培技術や経営向上策を学んだり、交流を図ったりした。

 全国果樹研究連合会などが主催。産地間の交流を深め、高品質の生産による経営の安定と活力ある産地づくりにつなげようと、全国のナシの産地を会場に毎年開いている。県内開催は16年ぶりで、大会テーマに「魅力あるナシ産業を次世代に~ファンをつくれるオリジナル品種で産地振興を~」を掲げた。

 5日の研究大会は飯田市高羽町の飯田文化会館で開催。「消費者に好かれるナシ育種と個性豊かな品種の創出」と題した基調講演に続き、「オリジナル品種で消費拡大と産地振興」のテーマの下、鳥取、埼玉、長野の3県が事例を発表した。

 このうち、長野県はJAみなみ信州営農部の果実課長が、県南信農業試験場(高森町)が開発した「南水」を紹介。生産者の高齢化に伴い栽培面積が減少傾向にある中、品質向上・確保策として、ジョイント栽培による園地の若返りやセンサー選別などに取り組む現状を伝えた。

 大会決議では、ナシ産業を取り巻く課題として▽生産者の高齢化と後継者不足による生産構造のぜい弱化▽景気の低迷による消費者の低価格志向と販売価格の低下▽近年の異常気象による作柄の不安定化―などを挙げつつも、活力あるナシの産地を次世代に引継ぎ、さらなる振興を図る決意を新たにした。

 具体的な事項としては▽信頼される安全・安心なナシづくり▽低コスト省力や高品質生産に努め、足腰の強いナシ栽培▽「毎日くだもの200グラム運動」や「食育」を推進するとともに、新たな機能性を研究・探求し、積極的なPRで消費拡大―などに取り組むことを盛った。

 翌6日は朝から、3班に分かれて生産地を視察。同試験場では、南水の「樹体ジョイント栽培」や病害対策などを学び、同所で新たに開発された「サザンスイート」の説明も受けた。

  

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