節分の3日、飯田下伊那各地の神社などで節分行事が開かれ、家内安全や商売繁盛、無病息災、交通安全、志望校合格などを祈願する多くの参拝者でにぎわった。
飯田市座光寺の元善光寺(本多秀賢住職)では朝昼夕の3回、天台密院秘法の大護摩祈とうによる「節分会(え)」を本堂で実施。参拝者でいっぱいになった本堂で本多住職が護摩木をたき、一人ひとりの名前を読み上げながら祈とうを行った。
続く豆まきは「鬼も精進すれば仏になれる」という仏性を尊重する同寺の教えに従った「福は内」のみの掛け声とともに、かみしもを着た世話人や厄男が升に入った福豆を参拝者に投げた。厄払いに訪れた同市東新町の女性(31)は「ことし1年無病息災で過ごせたら。主人にもお守りを買いました」と話した。