飯伊連合猟友会(塩澤久一会長、会員765人)は25日、鳥類の保護・増殖と狩猟鳥類を確保するため、日本キジ216羽の放鳥を実施した。
上田市の養殖場から運ばれた大日本猟友会助成事業による90日令キジ112羽、狩猟環境整備支援事業(県補助事業)による90日令キジ104羽の計216羽を飯伊8ブロックに割り当て、それぞれの地域で各ブロックの責任者と支部役員が放鳥した。
県飯田合同庁舎の正面駐車場で割り当てられたキジは各ブロック長が引き取り、それぞれの地域に持ち帰った。大鹿、喬木、豊丘の竜東ブロックには40羽が割り当てられ、うち12羽を塩澤会長ら喬木支部の役員4人が同村小川上平のもろはら公園で放鳥した。
塩澤会長は「キジの自然繁殖が減ってきている。人家近くに生息し、地面で生活したり営巣しているので、天敵のキツネやタヌキ、ハクビシン、野良猫などにやられてしまう。中山間地域が過疎化し農業が行われなくなっているため、キジが増える状況ではなく、長生きするのは少ない。なんとか元気に育ってほしい」と願っていた。
事務局(県下伊那地方事務所林務課内)によると、キジはオスだけが狩猟の対象となり、目印として足輪がついている。狩猟したオスの足輪を事務局へ提出すると大日本猟友会から金バッジが記念品として贈られるが、年間3、4個にとどまっているという。