飯伊連合猟友会(塩澤久一会長、会員738人)はこのほど、狩猟者の育成・確保と狩猟鳥類の保護・増殖を目的に、キジ220羽を放鳥した。
上田市のキジ養殖業者から搬入した県補助事業162羽、大日本猟友会助成事業59羽の計220羽。90齢日のメス114羽とオス106羽の内訳となっている。
飯田合同庁舎の駐車場で飯伊8ブロックに分けられたキジは、引き取りに来た各ブロック責任者がそれぞれの地域に持ち帰って支部役員らと放鳥した。
大鹿、喬木、豊丘の竜東ブロック喬木支部では、役員が同村小川上平のもろはら公園で放鳥。
塩澤会長は「キジは人家近くに生息し、地面で生活したり営巣しているので、天敵のキツネやタヌキ、ハクビシン、野良猫などにやられてしまい、自然繁殖が減ってきている。中山間地が過疎化し農業が行われなくなっているので、キジが増える状況ではなく、長生きするのは少ない。なんとか元気に育ってほしい」と願った。
事務局(県下伊那地方事務所林務課内)によると、キジはオスだけが狩猟の対象となる。目印として足輪がついており、狩猟したオスの足輪を事務局へ提出すると大日本猟友会から金バッジが記念品として贈られるが、年間3、4個にとどまっている。