飯伊野生鳥獣被害対策チーム会議開く

地域の話題

[ 2011年 3月 11日 金曜日 17時29分 ]

 下伊那地方事務所や下伊那農業改良普及センターなど県の現地機関でつくる飯伊野生鳥獣被害対策チーム会議の本年度第2回が9日、飯田市追手町の県飯田合同庁舎であり、本年度の管内のニホンジカの捕獲数は過去最多を更新した前年度を下回る見込みが報告された。同地事所林務課は「近年の個体数調整の成果が一因」とみている。一方、本年度のイノシシの捕獲数は前年度同期間比で2倍以上と目立っている。

 同課によると、本年度のニホンジカの捕獲数(個体数調整分)は昨年4月1日~11月14日の期間で2702頭。3207頭だった前年同期間の84%にとどまる。

 前年度の最終的な捕獲数は狩猟分と合わせて過去最多の5353頭。同課は「07年度以降は年々約1000頭ずつ増加していたが、本年度は4000頭台に一段落するのでは」と推計している。

 要因としては、近年の捕獲対策の強化に伴う個体数調整の効果を指摘する。捕獲報奨金を手厚くしたり、捕獲わなを大量導入したりと、各市町村の従事者支援の充実なども後押ししたとみている。

 一方、本年度の飯伊のイノシシの捕獲数は昨年11月14日現在で1791頭に上り、09年度の同期間の762頭を大きく上回っている。同課は「年度を通じては、調査開始以降で最多だった06年度の2858頭に迫る」と見込んだ。山中の木の実が不作で、人里近くに出没するケースが増えたことが要因に考えられるという。

 会議では本年度の鳥獣被害対策の成果や課題も報告。平谷村のサルの追い払い事業や、同市上久堅地区から隣接村への延伸設置が進む大規模防護柵などが紹介された。参加者からは「防護柵の設置効果や沿線先の遠山郷への影響を分析すべき」「捕獲報奨金は各市町村で大きな差がある。広域的な協議が必要では」などの意見が出た。

 来年度の関連活動計画によると、国は来年度予算案で鳥獣被害防止総合対策交付金を本年度の約5倍に当たる113億円に増額。県はメスジカの捕獲対策に力を入れ、個体数調整捕獲報奨金の拡充などを図る。近年目立つアライグマやハクビシン、カラスなどの被害対策の研究も新たに実施する。

  

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