飯田でセミの脱け殻調査

地域の話題

[ 2015年 8月 13日 木曜日 9時47分 ]

 地球温暖化の影響とみられる猛暑や大雨などの異常気象が顕著になってきているが、身近な自然にはどんな影響が出ているのか。セミの脱け殻を探し、種類や数を調べることで、自然の変化を観察する自然ふれあい講座「みんなで温暖化ウオッチ~セミの脱け殻を探せ!」が11日、飯田市丸山町のかざこし子どもの森公園であった。

 県環境保全研究所(長野市)の主催で4年前から毎年8月上旬に県内6カ所で開いている。飯田会場には9家族24人が参加。公園内の木の幹や葉っぱなどを探してセミの脱け殻を集めた後、飯田市美術博物館専門研究員らの指導で種類ごとにオスとメスに分け集計した。

 その結果、セミの脱け殻がことしは641個に上り、昨年の111個から約6倍に増加した。1年目の500個、2年目の400個に比べても多かった。アブラゼミが595個と圧倒的に多く、次いでツクツクボウシ26個、ミンミンゼミ10個、ニイニイゼミ8個、ヒグラシ2個と続いた。暖かい地方に生息するクマゼミは、鳴き声が聞かれたものの、ことしも脱け殻は見つからなかった。

 同市大門町から参加した小学校2年生(8)は「昆虫が好きで初めて参加した。見つけるのが楽しかった。葉っぱの裏や木の上とか下にも落ちていた。11個を集めてじっくり観察できた。違いが分かり、すぐ見分けられた」と笑顔を見せた。

 同研究所の自然環境部長は「昨年は全体に少なかったが、ことしは大人が一生懸命集めても集めきれないぐらいたくさんいる。セミは多くの人になじみがあり種類が分かるので、間違わずにデータを集めやすい。土地への定着性があり変化しにくいので、長期的な気候変動への反応をつかみやすい」と説明。温暖化の影響については「何とも言えない」とし、今後もデータを集めていきたい考えだ。

  

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