飯田下伊那栄養教諭と学校栄養職員部会、南信教育事務所飯田事務所は8日、飯田市名古熊のアピタ飯田店で「第8回学校給食フェア」を開いた。学校給食の紹介や減塩みそ汁の提供、豆つかみ体験など多彩な企画で、足を運んだ買い物客ら300人余に学校給食の現状や魅力を伝えた。
「食育などの教育活動の一環として位置付けられている給食について、体験を通して広く多くの人に知ってもらおう」と毎年開いている。8回目の今回は「のぞいてみよう学校給食―発見!ランチスコープ」をテーマに30人の栄養士が設営した。
展示の軸としたのが塩分を控えめにする減塩と地産地消。塩分を0・8%以下に抑えている減塩みそ汁を提供して家庭の味と比べるコーナーを設けたり、地元産野菜をふんだんに取り入れている様子については生産者の声などをパネルで紹介して届けた。
体験ゲームコーナーでは、箸で豆をつかむコーナーや、噛む力と関係があるという握力測定が人気に。地元ニンジンでつくられたジャムをおいしそうにほおばったり、自分たちが食べている給食の解説文を興味深そうに見つめる子どもたちの姿も目立った。
実行委員長は「地元の農作物を取り入れている学校給食の実態を知っている方がまだまだ少ない。給食から安心安全な地元野菜の魅力や健康につながる食の大切さを発信していけたら」と話していた。