飯田の疎開生活克明に

地域の話題

[ 2020年 8月 27日 木曜日 15時32分 ]

 1945(昭和20)年に飯田市に疎開した小説家、山田風太郎(1922~2001年)の「戦中派不戦日記」を原作にした漫画「風太郎不戦日記」が、講談社の青年漫画誌「モーニング」に不定期掲載されている。7月22日と8月6日発売分には飯田に疎開してから終戦を迎えるまでの場面が掲載され、地元でも話題になっている。

 風太郎が通っていた東京医科大学は戦火を逃れるため、45年に学校ごと飯田市と茅野市に疎開。風太郎ら2、3年生は飯田に疎開した。

 7月22日発売の34号には新宿駅から飯田に向かうまでの様子や下宿と寮での生活、流言に戦々恐々とする飯田の人々の姿、休日に天龍峡へ出掛けた場面などを収録している。

 8月6日発売の36・37合併号では、質が落ちた食事の内容、広島と長崎への原爆投下で劣勢が明らかになる過程、終戦の日の出来事が克明に描かれている。

 「飯田編」の掲載には飯田市歴史研究所、教場に使った天理教伊那大教会(上郷黒田)、天龍峡の尾曽写真館、松本典久さん、東京医科大で風太郎と同学年だった通り町の高安健之さん(94)が時代考証で協力。歴史研究所と尾曽写真館は作者の勝田文さんが飯田の建物や風景を正確に描けるよう、写真などの資料を編集者に提供した。

 天龍峡を訪れた場面には、豊川海軍工廠の天竜峡分工場をそれと知らず見る姿も描かれている。

 次回は11月頃の掲載を予定している。

◎写真説明:「風太郎不戦日記」単行本の1巻(『飯田編』は未収録)

  

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