飯田市立動物園は6日、日頃飼育員が取り組んでいる動物研究の公開発表会を同市知久町の「ちくいちサロン」で開いた。飼育員の仕事の一つに研究があることを知ってもらおうと、今回初めて企画。この日は、スバールバルライチョウ、チュウサギ、ペンギン、フラミンゴの担当飼育員が、訪れた子供らを前にそれぞれ研究内容を披露した。
同園では毎年、飼育員が1つの動物をテーマに1年かけて研究を行い飼育員間で情報の共有を行っているが、これまで一般に研究成果を伝える機会はなかった。発表会を企画した前裕治飼育員(38)は、「飼育員が研究に取り組んでいることはあまり知られていない。時間をかけて行っていることなので、多くの人にその成果を知ってもらえたら」と話す。
また、「特に子供たちに研究成果を伝えることで、動物や飼育員の仕事へ関心を高めてもらうとともに、一つのことを研究する楽しさを感じてほしい」と期待を寄せた。
◎写真説明:初めて開いた動物研究発表会