飯田市立動物園は昨年11月から12月にかけ、「動物園の新たなスターを来園者に決めてもらおう」と、人気投票「どうぶつ総選挙」を初めて開催した。
約50種、200個体が飼育される中から、8人の飼育員がそれぞれ一押しの動物を推薦。約730票が投じられた結果、フンボルトペンギンの「晴(はる)ちゃん」が230票でトップに輝いた。「晴ちゃん」には「名誉園長」の称号が贈られ、今年1年間、さまざまな場面で園のPRに登場する。
数多く飼育される動物の中、各個体への関心を高めてもらいたいと企画。実施時期が比較的来園者数が少ない時期となったことで、どこまで投票数があるか不安もあったというが、予想を上回る投票が寄せられ、同園では協力に感謝している。
今回は、アメリカビーバーの「ガジコ」、パルマワラビーの「オランジェット」、クサガメの「かめお」、ヒツジ(コリデール種)の「くるみ」、フンボルトペンギン「晴ちゃん」、ニホンザルの「おこめまる」、チュウサギ(個体名なし)、アオボウシインコ「チョロ」が出馬した。
各担当飼育員が「選挙ポスター」を制作し、その生態や魅力をPRした。「晴ちゃん」の1位は「ほぼ予想通り」となったものの、予想を上回る人気を集めたのが2位(120票)に入ったクサガメの「かめお」。普段は地味な存在なだけに、飼育員らの驚きも大きかった。
3位はアメリカビーバーの「ガジコ」で92票、4位はアオボウシインコの「チョロ」で73票、5位はニホンザルの「おこめまる」で69票と続いた。
同園では、今後も総選挙を継続開催していく計画で、来園者数の多い時期に開催し、さらに盛り上がることを期待する。
◎写真説明:表彰式ではペンギンの特別ガイドも