飯田市立動物園で12日まで、昼間には見ることのできない夜行性動物の活発な姿を楽しめる「いいだナイトズー」が開催されている。初日の8日は、市美術博物館による「夏の星空観望会」を同時開催。親子連れら200人余りが来園し、昼間とは一味違った動きを見せる動物たちや、星空観察を満喫した。
同園では、アメリカビーバーをはじめ、アムールヤマネコやアライグマ、フクロウ、ハクビシン、ムササビ、フクロモモンガなどの夜行性動物を飼育。これら動物の“本来の動き”を多くの人に見てもらおうと、毎年夏と冬の年2回、ナイトズーを開いている。
午後4時半に一度閉園し、園内各所をライトアップして同7時から再び開園。来園者らは、ちょうちんが飾られたふれあい広場や、暗い中走る豆汽車など、昼間とは雰囲気の異なる園内を思い思いに散策した他、ビーバーの巣直しやアムールヤマネコ、ハクビシンの食事タイムなどのイベントを見学し、楽しんだ。
星空観望会も人気で、天体望遠鏡を使った木星観察には長蛇の列。木星の「しま模様」を確認した子供らは「見えた!」と、笑顔で歓声を上げていた。
同園飼育員の鈴木珠代さんは「日中は動きの少ない動物たちが元気に動き回る姿を見ることのできる数少ない機会。暑さが和らぐ夜間に、涼みがてら家族で来てもらえたら」と、多くの来場を呼び掛けている。
ナイトズーは午後7時から同8時半まで。問い合わせは同園(電話0265・22・0416)へ。
◎写真説明:天体望遠鏡で木星観察も