飯田市立動物園(長良健次園長)は23日、園内イベント広場で生物供養祭を開いた。同市南信濃八重河内八幡神社の遠山景一宮司(66)を祭司に迎えて挙行。鳩ケ嶺八幡宮(同市八幡町)のみこ(松尾小学校6年生)が浦安の舞を行い、動物たちへの感謝と安らかな眠りを願った。
同園では毎年、秋の彼岸に合わせて供養祭を執り行っている。これまでは飼育員のみで行ってきたが、「『令和』という新しい時代を迎え、あらためて動物との向き合い方を見つめ直そう」と、今回初めて祭司やみこを迎え、一般に公開する形で実施した。
式を終え長良園長(70)は、「老衰や病気などにより飼育動物が亡くなることは悲しいことだが、自然の摂理。動物たちへの感謝を忘れることなく、飼育員一同、これからも大切に育てていこうという思いを強くした」と話した。
また、遠山宮司は「多くの家庭がペットを飼う時代。こうした機会に、動物たちの命について思いを巡らせてもらえたら」と期待を寄せた。
◎写真説明:松尾小児童による浦安の舞