2013年秋の竣工(しゅんこう)を目指して協議を進める飯田商工会議所の会館建設委員会(委員長・柴田忠昭会頭)は22日、飯田市東栄町の勤労者福祉センターで第12回会合を開き、全体像について意見交換した。現段階では地下1階、地上5階の建物を想定し、一部土地を購入して新会館の敷地は追手町側の通りにも面する方向で検討している。1月初旬から同20日までの期間でパブリックコメント(意見公募)を実施する。
取材によると、飯田商工会議所は2階部分を占有し、1階は一部テナントと市民交流スペースを設ける。3、4階はテナント、5階は会議室、地下1階は倉庫や更衣室で検討中。テナントには飯田法人会、アクサ生命、飯田青年会議所、飯田南ロータリークラブなど旧会館入居団体のほか新たに数団体が入居する見込み。
正面玄関は旧会館と同様に常盤町側1階に位置し、これまで追手町通り側にあった輸入石油飯田追手町SS(サービスステーション)は解体撤去し、その一部を購入して新会館に沿うように常盤町通りから追手町通りに抜けられるスペースを新たに設ける。
信南交通の高速バスセンターはJR飯田駅前に発券機能を移したため廃止して停留所化する。同SSの土地も含め、所有する同社と建設委員会で協議しながら高速バス停留所と会館専用の駐車場、多目的広場を設置する方向で検討している。
新会館の外観イメージは公開していない。1月初旬から会議所ニュース1月号やホームページで会員、市民向けにパブリックコメントを実施する方針。柴田委員長は予算について「1月中には最終合意し、2月の臨時議員総会で会議所の総意としてまとめたい」と話している。