飯田城下町遺跡の発掘調査29日に見学会

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[ 2012年 9月 26日 水曜日 16時54分 ]

 飯田市庁舎整備事業と北側の市道建設に先立ち、市教育委員会が埋蔵文化財発掘調査を実施中の「飯田城下町遺跡」のうち庁舎西側駐車場南半部(分)から、建物の基礎・井戸・石垣・宅地を区画する石組のある溝・ムロ・土坑・柱穴などと、弥生時代後期の竪穴住居跡が発見された。29日午前10時から現場説明会を開く。

 4月から8月にかけて、市道西半部と駐車場北半部を調査。市道調査箇所では、上層・下層の2面の調査となり、蔵の基礎・厠(かわや)(大小)・井戸・石組の用水路・室(むろ)・土坑・柱穴、県内でもほとんど調査例のない貴重な鍛冶炉など、江戸時代の箕瀬町の町屋に関する遺構・遺物が発見された。

 また、側駐車場北半部では、上層が平らに削られていて下層の1面調査から、建物の基礎・井戸・石垣・宅地を区画する石組の溝・室・土坑・柱穴など、江戸時代以降の宅地跡が調査された。

 今回の駐車場南半部の調査は8月20日から今月末までの予定で実施している。発見された、石垣と溝で区画された宅地は、2列に並ぶ石を基礎とする建物が4棟並び、それに付属する井戸跡も見つかった。区画溝の西側は柱穴が多数調査され、建物の構造が異なることが分かった。

 発見された弥生時代後期の竪穴住居跡は3棟調査した結果、柱を立てるための穴や土器を埋めた炉、壺・甕(かめ)の弥生土器が見つかった。柱面はたたきしめられて大変硬くなっている。

 江戸時代の箕瀬町は絵図や文書などの歴史資料から、1丁目には町屋、2・3丁目に足軽長屋があったことが分かっている。発掘調査の結果、箕瀬町では江戸時代の町屋の遺構が調査され、鍛冶屋があったことも分かった。隣の大久保町は、江戸時代には畑地として利用され、明治時代以降に宅地化されたことが明らかとなった。

 市教委生涯学習・スポーツ課では「このように歴史資料と発掘調査の結果を照らし合わせることによって、箕瀬町・大久保町一帯の江戸時代以降の歴史が具体的な姿として描ける。弥生時代の遺構の検出は、飯田城下町成立以前の歴史の一端を知らせてくれる」としている。

 発掘調査の進捗率は「全体の40%ぐらい」で来年度も調査を継続する必要があるが、新庁舎の建設部分に限ると「6~7割」で年内に終える予定。

  

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